石川県小松市、九谷焼で名高い錦山窯に、数多くの作品を収蔵する石蔵「MUTAN」が完成。
石室のように神聖な内部空間を、トップライトからの自然光が照らす極めてシンプルな構造が、
自然と文化に対する敬虔な思いを伝えます
「嘸旦 MUTAN」その意味は、音のない始まり、そして、無我の創造。
古くから蔵や石塀に用いられた観音下(かながそ)の石材を使用した総石造り。この地の自然と文化に対する敬虔な思いを表現したいという、緒方慎一郎氏によるこだわりの設計。外観、内観ともにシンプルながら、堂々とした風格のある仕上がりで、あたりの風景に溶け込みつつ、静かにその存在感を主張しています。内部空間も、余計な装飾を一切廃し、トップライトからの自然光が照らすだけという構造となっており、そこに展示された数々の作品と心ゆくまで語り合えることでしょう。
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[企画設計・基本設計]株式会社 SIMPLISCITY 緒方 慎一郎
[実施設計]株式会社 APOLLO [写真家]西川 公朗
この度、石川県小松市の地に古から現在に至る数々の作品を収蔵する石蔵が完成。設計は株式会社SIMPLICITYの緒方慎一郎氏と株式会社APOLLOで、二宮建設が施工させていただいた建物をご紹介いたします。「九谷焼の価値観を作り手から使い手に直接伝えることで、九谷焼のあるライフスタイルの愉しみを皆様とともに探求したい」との施主様の思いが伝わる素晴らしい建物となりました。